vol.10さいとう おりさん Ori Saito
Webディレクター時代の案件を通じて、カメラの楽しさを知る。 |
いまの本業は、”女子フォトレッスンサロン運営”と撮影業務ですが、もともとWeb業界出身です。
美術大学を卒業し、デザイン会社で働きましたが、
これからはもっとWebが普及するだろうと考え、Web業界に転職。
会社でしか得られないノウハウやスキルを身につけて自立したいと考えており、
ひとつの会社にこだわらず、複数のWeb制作会社で経験を積みました。
カメラとの出会いは、そのWeb制作会社。
ディレクションの仕事を通して、撮影にかかわるようになり、その魅力に取りつかれるようになりました。
当時は、美大で学んだ知識を活かして、
“カメラっておもしろいな”と思いながら、一眼レフを入手。
そのあと、趣味でカメラをはじめるものの、Webディレクターの仕事は多忙で息つく暇もなしで
カメラに時間を投じられず、自分の裁量で自由に働くために独立を決めました。
独立時は、わたしが担当していた制作案件を、前職からそのまま引き継げたので、仕事あっての安定したスタートでした。
また、前職の案件を進めながらも、カフェのオーナー様より
新規Webサイト立ち上げの依頼をいただき、
取材から写真撮影、制作まですべてひとりで担当しました。
サイト公開後も、レシピの更新のため、料理写真を撮りに行くなど撮影の仕事もひろがりつつありました。
さらには、友人知人から”カメラを教えて欲しい”との
リクエストを頂戴し回数を重ねるうちに、生徒さまの人数が増えてしまい、
思い切って物件を借りて、女性向けの写真教室を開講してみることになった次第です。
とはいうものの、初期投資にかける予算もないので、
特にチラシや雑誌掲載といった広告は打たず、Webクリエイターとしての知識を活かし、
ブログやFacebookをSEOに組み込み集客。予想外に生徒さまが集まり、とてもありがたかったです。
カメラメーカーさんの努力によって、デジタル一眼やミラーレスカメラが身近なアイテムとなったこと、
そのことによって写真に対するハードルが随分低くなったこと、
女性向けカメラ雑誌、SNSやブログなどで一般の女性が写真を発表する機会が増えた時代に
スタートできたのは、とってもラッキーだったと思っています。
既に女性向けフォトレッスンの教室は珍しいものではなかったのですが、
できるだけほかにはないオリジナルなレッスンを作り上げ、ほかと差別化することにこだわりました。
自分のキャリアパスには「教える」ということはまったくなかったので、未だに
「先生」と言われるのも面映いのですが、幸いにして大手企業さまへの
プレゼンテーション経験があったので、
プレゼンテーションの手法をレッスンに取り入れることで、生徒さまに愉しんでいただいて
いるのかもしれません。
レッスン内容については、「専門用語」をできるだけわかりやすい言葉で伝えることに気をつけています。
もちろん専門知識に関わることなのでいい加減なことは言えませんが、デジタルについて
噛み砕いてテキストにすること、撮影していて楽しいモチーフを毎月ご用意するなど、
生徒さまの居心地を一番に考えて、日々レッスンさせていただいています。
レッスンのない日は時間に余裕があったので、
前職のWeb制作会社で身につけたスキルを活かした仕事がしたいと思っていました。
そこで、転職の際に登録していた人材サービス会社ウェブスタッフのつながりで、HWCを知り登録。
これまで、構成や原稿作成、制作ディレクションワークなどの案件を紹介いただきました。
いま、教室運営をメイン事業としていますが、Web業界のスキルは常に現場で磨いていたいので、
HWCに案件紹介いただき、助かっています。
最近は、撮影案件も増えてきているそうですので、Web以外でもHWCと関わっていきたいと思います。