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vol.11ico.さん イコさん
東京・宮城二拠点でイラストの個展を開催。 |
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中学はバレー部、高校は陸上部とスポーツに打ち込む日々でした。
そんなスポーツ少女だったわたしが、クリエイターを志すきっかけとなったのは、
小説家の綿谷りささんが19歳で芥川賞を受賞したニュース。
“同じ年代ですごいなぁ......。わたしもなにか表現してみたい!”
そう思ってイラストやデザインなどのコンテストに応募し、創作活動に打ち込むように。
そのままクリエイターを目指し、高校卒業後は芸術大学に進学しました。
大学卒業後は仙台の制作会社にデザイナーとして入社、
ヒアリングから企画提案、制作まですべてのクリエイティブワークを担当しました。
ゼロからイチを生み出すことに魅力とおもしろさを感じ、クリエイターの経験を積んできました。
しかし、会社の方針によりデザイナーはプランナーから指示されたものだけを作る、という分業化へ。
わたしは営業も企画も制作もぜんぶしたいという想いが強かったので、
次第に、仕事がくるのを座ったまま待つ分業化の流れに疑問を持ちはじめました。
そこで見えてきたのが、自立して働けるフリーランスの道。
悩んだ結果、2年9ヵ月働いた会社を卒業することを決め、フリーランスに転身しました。
フリーランスとして開業したのは、2011年1月。
宮城県の実家で自宅兼事務所として準備が整ったころ、
あの、東日本大震災がおこったのです。
わたしの家は津波の被害に遭い、パソコンやポートフォリオはすべて流されてしまいました。友人知人はショックのあまり、
なにも手がつけられないという状態。
わたしも心に大きなダメージを受けましたが、
そんな状況下だからこそ、クリエイターとしてなにか創るんだと、自分自身を奮い立たせるようにしました。
そこで、震災3ヵ月後に当時の心境を表現した絵のグループ展に参加。
フリーランスになったばかりで、絵の実績なんてなかったのですが、
わたしのこうした思い切った行動が注目され、新聞や雑誌に取り上げていただいたり、
訪れる人々より”勇気をもらった、元気になった”など好評のお声をお聞きできたり、うれしかったですね。
そして、展覧会での活動をきっかけに知り合った方々をはじめ、
前職のつながりや大学時代の友人知人からの依頼で
イラスト制作の仕事が徐々に増えるようになりました。
フリーランスとして心掛けているのでは、プラスαの提案。
たとえ、挿絵ひとつでも構図やデザイン面で自分考えをクライアントに伝えるようにしています。
友人の紹介でHWCを知り、はじめは挿絵のイラスト制作を担当しました。
HWC担当者は、制作物に対して的確なアドバイスやクライアントからの評価を言っていただけるので、
一緒に仕事をしていて楽しいですね。
フリーランスになると、契約締結や見積・請求書など書類発行などもひとりでしないといけないので、
会社員時代に知っておいてよかった、とあらためて思いました。
しかし、創作活動に打ち込みたいので事務作業に時間をあまり使いたくないのが本音。
HWCは、クライアントとの仲介役として営業から書類関係まで代行・手続きしていただけるので、
助かっています。
いまはイラスト制作案件が主になっていますが、
プランニングやアートディレクションなど仕事の幅をもっと広げていきたいと考えています。
2014年4月からは、個展もプロデュースし東京・宮城二拠点で開催しています。
ライフワークとしている個展の活動を大切にしつつ、フリーランス活動ももっと充実させていきたいです。